樹木医師の今人気の苔、苔には根が無い、苔は食用できる?
はじめに
どこにでもある苔。苔はとても面白い特徴をしています。
苔は日光が大好き、苔は根が無い、苔は肥料が嫌い、苔は除草剤が効かない。苔は食用できる。
苔の事が少し知りたくなりました?
😁日本に約2500種の苔が生育しています。分類学上で蘚苔類やコケ植物といいます。
😁一年中緑色で冬に枯れたりしません。苔は多年生で常緑です。
😁苔は薄暗い所や湿気が多い所をこのむイメージですが、明るい所が大好きです。(カ
ビと勘違いしやすいですね)
😁植物なので光合成をして、養分を作っています。光合成をする為に日光を浴びないと
生きていけません。
酸素と二酸化炭素を大気に供給してくれています。
😁苔とカビの違いは、カビはキノコを作らない菌類です。苔と違い光合成をしませんの
で、暗い所でも繁殖できます。共通点はお互い胞子で子孫を残します。
😁陸上の中で最も原始的植物が苔です。(これから進化するのでしょうか?)
😁苔は非常に原始てきで、植物の進化である、根はありません。水分を素早く吸収でき
る葉と茎はあります。
😁苔は分類学上では緑藻類とシダ植物の中間に置かれていて、進化の面からみた場合、
2つの考えがあります。緑藻類から陸上植物へ進化したものが苔植物で、これからさ
らに進化したものがシダ植物です。
😁もう一つは緑藻類から一度シダ植物の祖先になり、これから分化したものが苔植物
で、シダ植物はさらに陸上の環境に適応するために進化したと考えられます。
苔の先祖は藻類なのか食べれるのかな?
😁「鮎(あゆ)」が苔を食べるのはよく知られていますが、正確には苔植物でなく、
石に生育する藻類や珪藻の仲間である。
😁トナカイが「ツンドラゴケ」を食用とするらしいが、これは地衣類の仲間であり、植
物学上の苔ではないです。
😁二―ジーランドで鳥が蘚類の蒴を常食にいているようです。
😁では人は、日本国内の登山者向けの山小屋で、「ミズゴケ」が食膳にのぼる例がある
らしい。
😁苔は3つの仲間がいます。「蘚類」「苔類」「ツノゴケ類」です。ゼニゴケに代表さ
れる「苔類」は乾燥が苦手で、日陰のじめっとした場所や水際を好んで生育していま
す。全体が柔らかいのも特徴です。
😁その「苔類」の『ジャゴケ』を湯がいて食べるとシャキシャキとした食感で、味は若
干の苦味があるらしいです。「松茸」と同じ香り「マツタケオールケイ皮酸メチル」
が含まれているそうです。
😁『ジャゴケ』やはり見た目がワカメそっくりなのもうなずけます。
雨に濡れると「キクラゲ」そくりなイシクラゲもいますね。
😁栄養素は緑葉素が含まれていて、コレステロールを下げる効果、抗酸化作用があると
言う。
😁植物には目づらしく未だ毒のある苔は見つかっていないとか。
😁苔は種子ではなく胞子で増えます。胞子がつくられ熟すと風に乗って運ばれます。
胞子で増える、光合成できることが、シダ植物との共通点です。
😁苔には仮根と呼ばれるヒゲのようなものがあり、水分を吸収する働きはありません
😁苔は集団となってお互いを支え合うようにしています。
😁苔はお互いの間にできる空間に大切な水を保管します。
😁苔は肥料を必要としません。濃度の濃い肥料を与えると苔が変色します。ひどい場合
は枯れることもあります。
😁流行りの苔玉や苔盆栽に肥料を与える場合は「活力活性剤」を水で薄めて霧吹きやジ
ョウロで与えます。
😁畑に雑草が生えるたびに除草剤を撒いていたら一面スギゴケになりました。
😁畑の土は「クロボク」でスギゴケと相性がいいみたいです(スギゴケを購入すると必
ずクロボクのマットです)
😁苔になぜ除草剤が効かないかは分かりませんが、畑のスギゴケは年々増えて、草が
生えづらくなりました。結果良し。
😁京都の修業時代、スギゴケの管理で水を与えすぎてもダメで、スギゴケの管理で悪戦
苦闘しましたが、まさか除草剤で増えるとは、苔の生命力に驚きです。
(京都の有名な神社仏閣はほとんどがスギゴケ)
まとめ
46億年前に地球が誕生。40億年前に生命の素材となるタンパク質や核酸が生まれる。39億年前最初の原子生命が誕生する。4億年前に浅い海や河口付近に藻類が進出し、湿地に苔植物が進出する。遅れること一億年前に類人猿の祖先となる狭鼻猿が登場。
人類より歴史が古い苔ですが原始的。
もう進化を終えたのですかね?苔植物凄いですね。
この本で勉強しました。