植木のお医者さんに教えてもらう

庭のお困り事、解決します。

樹木医師の自然毒

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 はじめに

食中毒は腸管出血性大腸菌(O157O111など)やノロウイルス等に汚染された食品を食べて起こる事はしられていますが、植物の中には、動物や昆虫に対する防衛手段で有毒な成分を含むものがあります。春か初夏にかけて大地の恵み、野草や山菜を間違って食べてしまって食中毒になる事例が数多く報告されています。

 

『自然毒のリスクプロファイル 厚生労働省』を参考にしました。

 

【植物性自然毒】

食中毒を引き起こす植物性自然毒はトリカブトやキノコなどによるものと、ふぐやアブラソコムツなどの魚介類の動物性自然毒に大別されます。人間がそのような自然毒を誤ってある程度以上の量を摂取してしますと、重症になったり、死に至るケースもあります。

 

アジサイ

・中毒症状:嘔吐、めまい、顔面紅潮

・発病時期:食後30~40分

・事例1

料理に添えられていたアジサイの葉を食べた10人のうち8人が、吐き気、めま いなどの症状を訴えた。

・事例2

居酒屋で、男性一名が、だし巻き卵の下にしかれていたアジサイの葉を食べ、嘔吐や顔面紅潮などの症状を訴えた。

・2008年~2013年

患者総数:14人 摂食者総数:54人

 

『アマチャ(甘茶)』

・中毒症状:嘔吐、悪心

・発病時期:食後10~1時間

・事例1

保育園の花祭りで、甘茶を飲んだ園児119人のうち28人が、嘔吐した。

・事例2

花祭りで飲んだ甘茶を飲んだ小学一年生99人のうち45人が気分が悪くなり、 吐き出した。

・2009年~2013年

患者総数:73人 摂食者総数:218

 

イヌサフラン

・中毒症状:嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難(重症の場合は死亡することもある。)

・事例1

女性が自宅の畑でイヌサフランを採取し、じゃがいもと似ているところから食用にできると思い、球根をスライスして、ゆでて食べたところ、嘔吐の症状がでた。近所の女性も一切れ食べて軽症となった。

・事例2

女性が姉の自宅の庭に生えていたイヌサフランの球根を、ミョウガと間違えてゆでて食べ、腹痛や嘔吐など食中毒の症状を訴えて病院に搬送された。一緒に食べた姉はすぐに吐き出したため、体調には異状なかった。

・事例3

男性が家庭菜園で採取したイヌサフランの球根をゆでて食べたところ、下痢、嘔吐及び多臓器不全等の症状を呈し、その後死亡した。

・事例4

女性が自宅の庭に生えてイヌサフランの地上部をもぎ取り、食し、下痢、嘔気、嘔吐の症状を呈し、その後死亡した。

・2011~2015年

患者総数:6人 摂食者総数:7人 死亡者数:3人

 

カロライナジャスミン

・中毒症状:脈拍増加、呼吸麻痺、中枢神経刺激作用、血圧降下、心機能障害

・事例1

 家庭で観賞用に栽培していたカロライナジャスミンジャスミンの仲間だと誤認し、花をお茶にして飲んだ2名が同一症状を呈した。

・2006~2013年

患者総数:2人 摂食者総数:2人 

 

グロリオサ

・中毒症状:口腔、咽頭灼熱感、発熱、嘔吐、下痢、背部疼痛などが発症し、臓器の機能不全などにより、死亡することもある。

・発病時期:摂食後、数時間以降に発症

・事例1

男性が自宅に植えていたグロリオサをヤマイモと間違えて採取し、食し、コルヒチン中毒により死亡した。

・2006~2013年

患者総数:2人 摂食者総数:2人 死亡者数:2人

 

クワズイモ

・中毒症状:悪心、嘔吐、下痢、麻痺、皮膚炎など

・発病時期:摂食後すぐに発症

・事例1

宿泊施設で、刺身のつま及び味噌汁の具として使用されたクワズイモの茎を食べた客4名中4名が中毒症状を訴えた。

・事例2

イベントで、販売されたイモ類に観葉植物のクワズイモの茎が混入し、買って食べた人に食中毒と見られる症状が出た。イベントで販売された芋類約60束の中に、誤って10~20束のクワズイモが紛れ込んでいた。

・2007~2013年

患者総数:46人 摂食者総数:49人 

 

『ジキタリス』

・中毒症状:胃腸障害、嘔吐、下痢、不整脈、頭痛、めまい、重症になると心臓機能が停止して死亡することがある。

・事例1

女性が、コンフリーと間違えてジキタリスの葉6枚をミキサーにかけて飲んだ後に悪心、嘔吐が出現したため近医を受診した。心臓の刺激伝導系の機能が低下した状態であったため、体外式ペースメーカー植込み術で対処、第12病日にようやく改善しペースメーカーをはずした。

・2009~2013年

患者総数:1人 摂食者総数:1人 

 

『ジャガイモ』

・中毒症状:、嘔吐、下痢、腹痛、目眩、動悸、耳鳴、意識障害、痙攣、呼吸困難、ひどい時は死亡することがある。

・事例1

 小学校の6年生が、学校で栽培して収穫したジャガイモを、家庭科の授業で自分たちで炒めて食べたところ、2クラス53人のうち、35人が吐き気や腹痛を訴え、このうち男児9人、女児8人が救急車で病院に搬送された。症状は全員比較的軽い。

・2009~2013年

患者総数:119人 摂食者総数:285人 

 

 シャクナゲ類』

・中毒症状:、嘔吐、下痢、けいれん

・事例1

一般家庭で知人から「血圧降下の交換がある」と譲り受けたハクサンシャクナゲの葉を乾燥させて、自宅で煎じた煎液を500ml摂取。

・事例2

マレーシアから持ち帰った蜂蜜による視覚異常、呼吸困難、歩行困難などの症状で病院に搬送される。

 ・2008~2013年

患者総数:1人 摂食者総数:1人 

 

スイセン類』

・中毒症状:悪心、嘔吐、下痢、流涎、発汗、頭痛、昏睡、低体温

・発病時期:30分以内の短い時間に発症

・事例1

30代と60代の女性2人がスイセンとニラと間違えて食べ食中毒になった。2人は道の駅直売所でニラとして販売されていたスイセンを購入し、酢味噌和えにして食べ、吐き気を訴えて病院の治療を受けた。スイセンは販売者が山でニラと間違えて採取し、販売していた。

・事例2

小学校で、調理実習で作った味噌汁を食べた児童5人が吐き気や嘔吐の症状を訴えた。校庭の菜園で栽培していたスイセンの球根をタマネギと間違えて入れた。全員軽症。

・事例3

老人福祉施設の利用者と職員計5人がスイセンを誤って食べた、嘔吐や下痢などの食中毒症状を訴えた。

・2008~2015年

患者総数:95人 摂食者総数:115人 

 

スノーフレーク

・中毒症状:吐き気、嘔吐、頭痛など

・発病時期:30分以内に発症

・事例1

家族3人が、自宅近くの空き地に生えていたスノーフレークを採って食べ、軽い嘔吐などの食中毒症状を発症した。3人は70代の夫婦と40代の息子で、茎がニラに似ていて食べたという。

・2014年

患者総数:3人 摂食者総数:3人 

 

 タマスダレ

・中毒症状:吐き気、嘔吐、痙攣など

・事例1

小学校で行われた総合学習授業の中で、ノビルと間違えて校庭で採取されたタマスダレを食べた児童18人の内、15人が吐き気を訴えた。

※2016年以降は、確認されていない

 

『チョウセンアサガオ類1』

・中毒症状:口渇、瞳孔散大、意識混濁、心拍促進、興奮、麻痺、頻脈など

・発病時期:30分程度で口渇が発現し、体のふらつき、嘔気、倦怠感、眠気

・事例1

親子3人がゴボウ畑に生えたチョウセンアサガオの根を食べ、しびれやめまいなどの症状を訴えた。畑で以前、チョウセンアサガオを鑑賞用として栽培していたことがあるという。

・2009~2013年

患者総数:18人 摂食者総数:18人 

 

 『チョウセンアサガオ類2』

・中毒症状:おう吐、瞳孔散大、呼吸の乱れ、けいれん、呼吸困難など

・事例1

石垣市で購入した野草茶(マスイー茶)を飲んだ2名が食中毒症状を訴えた。当該野草茶の植物性自然毒について検査いたところ、スコポラミンとアトロピンが検出された。製造販売したキダチチョウセンアサガオを使用した石垣島産野草茶(マスイー茶)による食中毒が発生した。

・事例2

自分でコダチチョウセンアサガオの花を調理して食べた後に、めまい、四肢弛暖等の神経症状を訴えた。

※2013年以降は、確認されていない

 

『テンナンショウ類』

・中毒症状:口唇、口内のしびれ、腫れなどのほか、腎臓にシュウ酸カルシウムが沈着して腎機能を障害する。

・発病時期:30分以内に発症

・事例1

若い男性が、川に流されてきたマムシグサ類の果実をトウモロコシと勘違いして食べたところ、口の中がしびれて、腫れた。

・2004~2009年

患者総数:6人 摂食者総数:6人 

※子どもの頃、間違って食べることが、実際は相当数あるものと思われる。

 

『ドクゼリ』

・中毒症状:嘔吐、下痢、腹痛、目眩、動悸、耳鳴、意識障害、痙攣、呼吸困難など

・発病時期:30分以内に発症

・事例1

4月下旬に企業の職員食堂で、昼食時にワサビと間違えて採取したドクゼリをすりおろしてご飯にふりかけ食べたところ、36人が痙攣などの食中毒症状を起こした。入院した12人のうち重体1名を含む4名が集中治療を受けた。

・2008~2013年

患者総数:6人 摂食者総数:11人 

 

『ドクニンジン』

・中毒症状:悪心、嘔吐、流涎、昏睡

・発病時期:30分~40分に発症

・事例1

山菜のシャク(山ニンジン)と間違えてドクニンジンの若芽を茹でてお浸しにして食し、中毒した。

・平成9年

患者総数:1 摂食者総数2人

 

トリカブト

・中毒症状:口唇、舌、手足のしびれ、嘔吐、腹痛、下痢、不整脈、血圧降下、けいれん、呼吸不全に至って死亡することもある。

・発病時期:10分~20分に発症することが多い。

・事例1

高齢者夫婦がニリンソウと間違えてお浸しにして食べ、全身あるいは下半身がしびれる中毒症状を起こした。

・事例2

モミジガサと間違えて採取されたトリカブトを親戚からもらい、お浸しで食し家族2名が中毒した。

・事例3

20~70代男女6人がニリンソウと間違えてトリカブトを食して中毒し、70歳代の男性が死亡した。

・2009~2013年

患者総数:15人 摂食者総数:20人 死亡者数:2人 

 

バイケイソウ類』

・中毒症状:吐き気、嘔吐、手足のしびれ、呼吸困難、脱力感、めまい、痙攣、血圧降下、など。重症の場合は意識不明となり、死亡する。

・発病時期:30分~1時間で発症

・事例1

飲食店営業者がオオバギボウシと思って採取した山菜を、天ぷらにして客に提供。さらにその山菜の天ぷらと酢味噌和えを営業者と従業員が試食。山菜の天ぷら等を食べた計5名が吐き気、嘔吐、血圧降下、手足のしびれ等の症状を起こし、医療機関に救急搬送され入院した。飲食店に残っていた山菜を鑑別した結果、バイケイソウであることが判明した。

・事例2

住民が知人と山菜採りお行った際、「ウルイ」と判断した植物を採取した。この植物を、飲食店に持ち込み、従業員に調理を依頼し、油で炒めて、採取者及び友人3名で軽食した。4名とも吐き気、嘔吐、めまい等の食中毒症状を訴えた。採取した植物の残品を鑑定を依頼いたところ、バイケイソウであることが判明した。

・2003~2013年

患者総数:91人 摂食者総数:104人 

 

ハシリドコロ

・中毒症状:嘔吐、けいれん、昏睡などの中毒症状を発症する。

・発病時期:1~2時間で発症

・事例1

60歳代の夫婦が、採取した本植物を昼食にお浸しにして食したところ、嘔吐、けいれんを発症した。2人とも病院に搬送されたが、夫は重症、妻は軽症であった。

・2008~2013年

患者総数:7人 摂食者総数:9人 

 

『ヒメザゼンソウ

・中毒症状:嘔吐、口のしびれ、悪心、下痢、麻疹、皮膚炎など

・発病時期:摂食後すぐに発症

・事例1

男性が山林で食用のウルイ(オオバギボウシ)と思われる野草を採取し、自宅で茹でて1家族4人中1人が食べたところ、口のしびれを訴え、医師の治療を受け入院した。

・2014年

患者総数:1人 摂食者総数:1人 

 

ベニバナインゲン

・中毒症状:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛等の消化器症状

・発病時期:10~23時間に発症

・事例1

テレビ番組で「白インゲン豆」の摂取によるダイエット法の特集があり、その後、番組で紹介された「2~3分煎り、粉末状にして食べる」という調理法により調理、摂取した多数の人が、嘔吐、下痢、腹痛等の消化器症状を発症した。軽食量は大さじ2杯と回答した人が多数。「白インゲン豆」は白花豆、手亡豆、白金時豆大福豆の総称であり、番組内で使用されたのは大福豆であったが、健康被害を起こした事例で確認された白インゲン豆ほとんどは白花豆であった。

・2006年

発生件数:38自治体 患者総数:158人(入院者数30人) 

 

『ユウガオ』

・中毒症状:唇のしびれ、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛

・発病時期:数時間に発症

・事例1

イカ接木苗の台木のユウガオが伸びて実をつけたので食べたところ、摂食者3名が、中毒3名。口の痺れ、後吐気、嘔吐、腹痛、下痢を起こした。

・事例2

家族3人がユウガオを食べて食中毒になった。3人が食べたユウガオの残品などから、苦味成分のククルビタシンが検出された。朝食に店から購入したユウガオとベーコンのスープを食べたところ、約20~30分後に腹痛や下痢、嘔吐などの症状を訴え、全員が医療機関を受診した。

・2008~2013年

患者総数:27人 摂食者総数:42人 

 

ヨウシュヤマゴボウ

・中毒症状:嘔吐、下痢、腹痛、延髄に作用し、けいれんを起こして死亡する。皮膚に対しても刺激作用がある。

・発病時期:2時間で発症

・事例1

ヨウシュヤマゴボウの根を採取し、味噌漬け加工を行い、7名で喫食した。嘔吐の症状、診察を受ける。採取した患者はキク科「ヤマゴボウ(モリアザミ)」の詳細な知識は無く類似した名前であるヨウシュヤマゴボウが、市販されている「ヤマゴボウ」と誤認。

・2006~2008年

患者総数:13人 摂食者総数:13人

 

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まとめ

食用と判断できない植物は、採らない、食べない、売らない、人にあげない、ようにして、山菜採りなどを行うときは、知識のある人と採るべきですね。上の本は為になりますよ。

樹木医師の遺伝子組み換え農作物(食品)

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はじめに

野菜やお米など、分離育種法と交雑育種法で私たちの先祖は新しい品種をつくり、作物は品種改良されてきました。時代は変わり遺伝子組み換えの野菜が日本でも食べられるようになりました。今回は良い、悪いは別にして遺伝子組み換え作物の現状をまとめてみました。

遺伝子組み換え農作物の現状について 農林水産省

遺伝子組み換え食品の安全性について 厚生労働省

遺伝子組み換え食品表示義務 消費者庁

参考文献にしました。

 

【分離育種法】

長い間、作物を育てていると、突然変異で異なる作物ができることがごくまれにあります。その突然変異は作物の形や味などに現れたり、ときには寒さに強いものや、病気に強いものなどさまざまです。この突然変異は、良いほうにはたらく事もあれば、もちろん悪いほうにはたらく事もあります。育てている集団の中に出現した優良な形質をもつ個体を選び、それを親として次世代を栽培するというやりかたを、分離育種法といいます。とても気の遠くなる自然任せの方法ですが、先人たちはこれをくり返してきました。

【交雑育種法】

分離育種法は自然の力で長い時間と手間をかけて、新品種を生み出すやりかたです。交雑育種法は人工的に変異を出す方法です。育てている集団の中に出現した優良な形質をもつ2個体を選び、この2つの品種をかけあわせます。その子供たちの中から、優良な形質をもつ個体を選び、それを親として次世代を栽培します。これをくり返し行います。この方法も成功率は低く、1つの品種ができるまでには数多くのかけあわせの失敗があり、1つの品種ができるまでには何十年もかかることがあります。

 

【バイオテクノロジー

生物の組織や細胞、遺伝子を用いて、優良な形質を持つ生命体をつくること。遺伝子組み換え、細胞融合などの技術を利用して品種改良を行い、医療品、食糧などの生産などに応用する技術です。すでに開発され商品化されいるものが、除草剤に対する耐性、害虫に対する抵抗性、日もち向上させた作物などです。

 

『除草剤の影響を受けない農作物』

特定の除草剤の影響を受けなくするタンパク質をつくる遺伝子が組み込まれていて、特定の除草剤をまいても枯れません。

『害虫抵抗性農作物』

特定の害虫だけを殺すタンパク質を作る遺伝子を取り出して、これを農作物に取り入れたものです。特定の害虫はこの農作物を食べると死にます。

『日もちを向上した農作物』

遺伝子組み換え技術によって日持ちがよくなるように改良された農作物です。トマトなど

 

【遺伝子組み換えに作物(食品)】

2013年3月現在、日本で安全が確認され、販売、流通が認められているのは、食品8作物(169品種)、添加物7種類(15品種)です。

『作物』

・大豆:特定の除草剤で枯れない、特定の成分(オレイン酸)を多く含む

・じゃがいも:害虫に強い、ウィルス病に強い

・なたね:特定の除草剤で枯れない

・とうもろこし:害虫に強い、特定の除草剤で枯れない

・わた:害虫に強い、特定の除草剤で枯れない

・てんさい(砂糖大根):特定の除草剤で枯れない

アルファルファ:特定の除草剤で枯れない

・パパイヤ:ウィルス病に強い

・キモシン:天然添加物の代替

『添加物』

・αーアメラーゼ:生産性の向上

・リパーゼ:生産性の向上

・プルラナーゼ:生産性の向上

リボフラビン:生産性の向上

・グルコアミラーゼ:生産性の向上

・αーグルコシルトランスフェラーゼ:生産性の向上

※添加物は、遺伝子組み換え微生物により作られます。

 

【日本で使用されている作物の用途】

『とうもろこし』

飼料用、スターチ用(製紙、ダンボール、異変化液糖、水飴など)、グリッツ用(フレーク、菓子など)、その他

『大豆』

製油用(大豆油、食品原料、飼料)、食品用(豆腐、油揚、納豆、みそ、しょう油、その他)、その他

『なたね』

製油用(なたね油)

『わた』

製油(綿実油)

『パパイヤ』

食品用

 

これまでは害虫や農薬に強いものなどが中心でしたが、最近では、次のような作物が(食品)が研究、開発されています。「特定の成分の含有量を高めた作物」・「乾燥・塩害に強い作物」など環境浄化、工業、医薬利用など

 

【作物はどこで作られている】

2011年は、世界29カ国で1億6.000万ヘクタール作られています。日本の耕地面積の20倍以上となります。1位米国、2位ブラジル、3位アルゼンチン、4位インド、5位カナダ。現在のところ、日本では遺伝子組み換え作物は商業的には栽培されていません。

2011年、日本の輸入量(単位:千トン)

とうもろこし:14.892 だいず:2.727 なたね:2.408 わた:116 など

 

【遺伝子組み換え食品の表示義務】

遺伝子組み換え食品は、厳正な化学的評価により安全性について問題がないとされたもののみ、食品衛生の規定に基づき、食品としての流通が認められている。

『日本の表示制度』

遺伝子組み換え食品の表示方法

①遺伝子組み換え農産物を区別して使っている場合(※)⇒義務「大豆(遺伝子組み換え)」など

②遺伝子組み換え農産物と非遺伝子組み換え農作物を区別しない(不分別)で使っている場合⇒義務「大豆(遺伝子組み換え不分別)」など

③遺伝子組み換えでない農産物を区別して使っている場合(※)⇒任意「大豆(遺伝子組み換えでない)」「大豆(遺伝子組み換えでないものを分別)」など

④加工後に組み換えられたDNAとうが検出できない加工食品(大豆油、コーン油、しょうゆ、異性化液糖等)(※)⇒任意「大豆(遺伝子組み換えでない)」など

⑤組成、栄養価等が従来のものと著しく異なるものを原料とした加工食品(※)⇒義務「大豆(高オレイン酸遺伝子組み換え)」「とうもろこし(高リシン遺伝子組み換え)」など

※分別生産流通管理が適切に行われている場合には、5%以下の意図せざる混入を認める。

 

まとめ

遺伝子組み換え作物や食品は自然の摂理に反しているか、いないかは別として、知らず知らずのうちに口にしているのでしょう。

樹木医師のサボテン人気ランキング!!

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はじめに

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・夏の置き場所:雨のかからない、風通しと日当たりのよい場所で管理します。

・冬の管理:0℃以下にならないように管理します。

・夏の水やり:土の表面が乾いたら与えます。月に2回程度

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・夏の水やり:土やコケの表面が乾いたら与えます。

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・夏の置き場所:真夏は直射日光をさけ、明るい場所で管理します。

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・夏の水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

・冬の水やり:水やりはひかえめ、月に1回程度与えます。

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・夏の置き場所:雨のかからない、風通しと日当たりのよい場所で管理します。

・冬の管理:日当たらいのよ室内の窓辺などで管理します。

・夏の水やり:月に2~3月を目安に与えます。

・冬の水やり:水やりはひかえめ、月に1回程度与えます。

育てやすさ★★★★

 

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・アズレス、金晃丸、黄金司など:サボテン 

・夏の置き場所:雨のかからない、風通しと日当たりのよい場所で管理します。

・冬の管理:日当たりのよい室内の窓辺などで管理します。

・夏の水やり:月に2~3月を目安に与えます。

・冬の水やり:水やりはひかえめ、月に1回程度与えます。

育てやすさ★★★★

 

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・電磁波サボテン、セレウス:サボテン科セレウス属 

・夏の置き場所:真夏は直射日光をさけ、明るい場所で管理します。

・冬の管理:10℃以下にならないように管理します。

・夏の水やり:土やの表面が乾いたらたっぷりと与えます。

・冬の水やり:水やりはひかえめ、月に1回程度与えます。

育てやすさ★★★★

 

  👑第八位獲得!!


 

多肉植物、サボテン、セダム

・夏の置き場所:真夏は直射日光をさけ、明るい場所で管理します。

・冬の管理:室内の温かい窓辺管理します。天気よい日は日光浴させます。

・夏の水やり:土やの表面が乾いたら与えます。

・冬の水やり:水やりはひかえめ、月に1回程度与えます。

育てやすさ★★★★

 

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・サボテン

・夏の置き場所:明るい室内の窓辺で管理します。定期的に日光浴させます。

・冬の管理:室内の温かい窓辺管理します。天気よい日は日光浴させます。

・夏の水やり:週に一回、新しい水に取り替えます。水で薄めた液体肥料も入れます。

・冬の水やり:最低水温5℃~30℃に維持します。

育てやすさ★★★★

 

👑第十位獲得!!


 

・グリーノビア属 多肉植物

・夏の置き場所:雨のかからない、風通しと日当たりのよい場所で管理します。

・冬の管理:室内の温かい窓辺管理します。天気よい日は日光浴させます。

・夏の水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

・冬の水やり:水やりはひかえめ、月に1回程度与えます。

育てやすさ★★★★

 

まとめ

サボテンの原産地は様々です。日の当たる土地で生育しているものが多いですが、葉焼けを防しするために、真夏の直射日光は避けましょう。サボテンは0℃くらいまでは絶えれますが、5℃以下になる場合は室内で管理しましょう。

 

 

樹木医師の挿し木、接ぎ木は親木のクローンです、其の二!!

はじめに

京都で有名な北山杉(台杉)は、実が生らないのでスギ花粉の心配もありません。実が生らないということは、花粉が飛ばないということです。

京都北山中川にある、中川八幡にある母樹(台杉)は、500年を超えても樹形が崩れず、真っ直ぐに伸びています。この木を「シロスギ」とよび、この木からさし木で増やしたシロスギの子孫たちが、台杉の風景を作っています。庭木にも利用されて全国で台杉を見ることができますが、もともとは、このシロスギのクローンということですね。

京都の円山公園にある「祇園枝垂れ桜」は全国でも有名ですが、昭和22年に枯死し、現在の枝垂桜は二代目です。また、さくら守の方が三代目となるクローンを育てていると聞きます。

桜の代名詞ソメイヨシノも花粉が受粉しても受精にいたることが困難で、ソメイヨシノ同士で受粉できないため、接ぎ木などによるクローン以外、増やす方法がありません。全国にあるソメイヨシノはすべて同じ遺伝子を持つクローンということです。

梅雨時期に咲いて、うっとうしい気分を和ませてくれるアジサイは、江戸時代以前に野生のガクアジサイを品種改良したものです。装飾花ばかりで、種子をつけないので、おもに挿し木でふやされてきました。

古い時代から、クローン技術はあったということになります。植物のクローンはどのようなメリットがあるのでしょう。

 

被子植物においてはおしべで作られた花粉がめしべの先端の柱頭につくこと、裸子植物においては雄花から花粉が雌花の胚珠につくことです。受粉が成立すると、種が作られます。

植物で種子のできないことを不稔性といい、雄側に責任があるときを雄性不稔といいます。花粉を作らない性質です。雄性不稔スギは花粉を全く生産しないことから、スギ花粉症軽減を担うことが期待できます。ただし雌しべが機能しているので、ほかの株から花粉を運んでくることで種はできます。

雄性不稔を利用して作られた野菜のたね、それがF1品種というものです。F1品種は異なる2以上の品種を組み合わせた雑種の第一代目のことで、ハイブリッドとも呼ばれます。現在、私たちが購入して食べる野菜は、このF1のタネで育てた野菜です。家庭菜園で作る野菜のタネも、ほとんどがF1のタネです。

F1の種で作ると、おなじ規格の野菜ができます。現在の農業ビジネスではおなじ規格のものを大量生産することが求められています。多くの農家がF1を利用しています。

F1は、一代限りなので、昔のように作物からタネをとって、そのタネをまくこということがなく、また、タネを購入すということになります。F1には賛否両論あります。

雌花に責任があるときは雌性不稔いいます。雄しべが花粉を生産できるので、他の株へ受粉させる事は出来ます。

雄、雌の両方が機能しないときを中性不稔といいます。株分け挿し木でしか増やせません。アジサイなどはこれに当たります。

 

江戸時代末期につくらたソメイヨシノは、遺伝子解析から、エドヒガンとオオシマザクラの雑種の交配から生まれたことが明らかになっています。

ソメイヨシノのめしべには、自分の花粉と自分以外の花粉を識別できる能力があります。自分以外の花粉とだけ交配し、自分同士で交配しないための仕組みがあります。この仕組みを「自家不和合成」と呼びます。簡単にいうと、ソメイヨシノは自分の花粉では受精しないということです。自分の遺伝子を他の植物へ拡散する狙いや、他の遺伝子を取り入れることで進化する狙いがあるようです。ソメイヨシノソメイヨシノとでは受精できないので、他種のサクラと交雑してしまいます。つまり、生まれる子供はソメイヨシノではないということです。そのことから、ソメイヨシノは挿し木か接ぎ木でしか増やせません。

伊豆大島には、樹齢800年以上の「大島の桜」があります。国の特別天然記念物に指定されています。ソメイヨシノの寿命は60~100年と言われています。寿命までは遺伝しなかったのですね。また同じ遺伝子を持ちますので、病害が広がれば全滅の恐れもあります。

 

遺伝的組み換えなしにクローンの子孫を作ることを無性生殖といいます。

アメーバやミカヅキモなどは単細胞動物は、1個体が分かれて新しい個体が作られます。これを分裂といいます。マラニア病原虫のように一度に数個分裂するのもあり、これを複数分裂といいます。

多細胞植物の中にも種子からだけでなく、からだの一部が独立して親と同じ形になるものがあります。たとえば、竹は地下茎とよばれる茎からタケノコを生やし、次々と分身をふやしていきます。たまイチゴの場合、果実が実った後に、中央から長い茎が伸び、その茎が地面につくと、そこから根や葉がでて、分身が育ちます。

このように受精をせずに子孫を増やしていくことを無性生殖といいます。

竹は120年に一度花を咲かせ枯れると言われています。竹藪の寿命は60~120年程ですが、1本の竹の寿命は10~20年程です。その間分裂(無性生殖)をくりかえし新しい竹を生み出しています。、寿命を迎えた竹藪は初めて交配(有性生殖)をして花を咲かせ、実を付けます。そして竹林は枯れしまいます。やがて落ちた実が新しい竹藪をつくります。

有性生殖は細胞の融合によって新しい個体を作るため、新しい遺伝子の組み合わせが生じます。これに対し無性生殖では、体細胞分裂を基本として新しい個体を生み出すため、発生した新個体は完全に親と同じ遺伝情報を持つもの、クローンということです。

 

まとめ

スパーマーケット売っている野菜はみな同じ大きさ、同じ太さですね。形が曲がっているものなどは、最近道の駅でも見かけなくなりました。それだけF1のタネが増えたということですね。この技術はアメリカで開発され、今や世界基準になっています。

手間がかりますが、日本では古くから接ぎ木、挿し木、品種改良という技術で野菜を育ててきましたが、これからは、時間も、コストもかからない、F1種が一般的になるのでしょう。

 

樹木医師の植物で錬金術?

はじめに

植物の防御システムには驚かされます。アルカノイドの毒をもつもの、アレロパシーを持つもの、棘を持つもの、昆虫を捕食するもの、動物や昆虫に食べられないように、また子孫を残すために、進化したと思われます。

地球が誕生して46億年。その8億年後頃に、初めて生命(藻類)が誕生したとされています。植物の数がおよそ27万7000種とされていますが、植物は植物間でも長い間、生き残りをかけた戦いをしてきたとおもわれます。そして色々な形に進化をとげてきたのでしょう。

植物細部の中に液胞という構造がありますが、その液胞に金属を溜め込む植物がいていることが発見されています。驚く事にその金属は金やレアメタルも含まれるといいます。金属を吸収する植物、磁石で引っ付くのでしょうか?

 

【液胞】

液胞は、生物の細胞中にありる構造のひとつです。液胞の機能には、細胞に有害な物質や脅威となる物質、不要物(老廃物)などを隔離、保管して、たまった不要物を細胞から排出します。

植物は土壌中に含まれる栄養分を根などから吸収するときに、栄養以外の不要物質もとりこみます。その物質を液胞に一時的に保管して、落葉や古葉という形で有害物質(毒)や不要物(老廃物)を排出します。

植木屋の知恵袋

これが植物の排泄物(ウンチ)と言われています。

 

【金属集積植物】

オシダ科のヘビノネコザは別名、金山草といわれ、金属鉱床を探す指標植物として古くから経験的に知られていました。ヘビノネコザは北海道から九州まで日本各地に分布しているシダ植物です。

ヘビノネコザは、休廃止鉱山や鉱山跡地に自生しています。自生地の土壌中には鉛やカドミウムなどの重金属が多く含まれています。生物にはとては有害な物質で、もちろん植物にとっても有害です。ヘビノネコザは鉛やカドミウムなど非常に毒性の高い重金属を、高い濃度で集積することがわかっています。重金属が多く含まれる土地では、植物の成長は大きく妨げられるか、もしくは生息することすらできません。ヘビノネコザは、他の植物が生えることすらでできない環境で、重金属に対して耐性を獲得し、植物間での生き残りに勝利したといえます。

このように重金属を体内に取り込む性質がある植物を、「ハイパー・アキュミレーター」といいます。このハイパーアキュミレーターを利用した資源回収(ファイトマイニング)や環境浄化(ファイトレメディエーション)の研究が世界各国で進められています。

 

金属集積植物は重金属の蓄積により外敵からの食害の防御。競争相手がいない環境で

子孫を残すために、このように進化したと考えられます。

植木屋の知恵袋

ハイパーアキュミレーターはこれまでに国内外の研究で約400種が発見されています。昔から、アジサイ葉には毒があるとされていますが、花、茎、葉にアルミニウムが含まれており、またアジサイの花の色が変わるのも、このため込んだアルミニウムが影響するといわれています。

昔、田んぼ育てた稲にカドミウムが含まれていて、知らず知らず、お米を食べて体内に蓄積された毒は、やがて体に大きな影響を及ぼしました。イタイイタイ病です。イネ科にも金属集積植物があるということです。

 

【重金属植物の利用】

・植物のコシアブラを利用して、低コストで環境にやさしいくマンガンレアメタル

 を採取する。

・植物を利用して、土壌、汚泥、底泥。地下水等の汚染物質を吸収、分解させる。

ヒョウタンゴケにある。、金や鉛を取り込む性質を使った重金属排水処理システム。

・ニッケルなどの金属資源を植物を利用して、採取する。

・植物を遺伝子組み換えによって集積力等を高め、効率的、効果的に土壌浄化をおこな

 う。などの研究が世界各国で実用にむけて研究されています。

 

まとめ

ファイトマイニングは金属採掘ビジネスに高い収益をもたらすと可能性があるといいます。ファイトレメディエーションは汚染された土壌の浄化に期待されています。

いずれにしても植物を利用して、お金もうけ、人間のしりぬぐいを植物に頼ることになりますね。人間は他の生物を利用するために進化したのでしょうね。

 

 

樹木医師の食虫植物の謎

はじめに

植物の防御システムは驚かされます。アルカノイドの毒をもつもの、アレロパシーを持つもの、棘を持つもの、動物や昆虫に食べられないようにするために、進化したと思われますが、小動物を食べる植物には驚かされます。植物にはさすがに脳みそはないですが、葉を手のように使うのですから驚きです。なぜ小動物を食べるように進化したのでしょうか。

 

【食虫植物の捕獲の仕方】

・とりもち型:葉の表面に生えている腺毛の粘液で昆虫を捕獲、消化液を分泌して吸収

       します。食虫植物の中でもっとも数が多い捕獲の仕方です。モウセンゴ

       ケ・ムシトリスミレなど

・わな型:二枚貝のような葉に感覚毛があり、この毛に触れると葉が閉じて、虫を挟み

     込みます。2回以上触れると閉じる仕組みになっています。誤作動を防ぐた

     めと思われます。ハエトリソウ・ムジナモなど

・落とし穴型:葉が袋状になっていて、内部に消化液が溜まっており、そこに1度入る

      と脱出するのが難しく、虫はゆっくりと時間をかけて消化され、吸収され

      ます。ウツボカズラ・サラセニアなど

・吸い込み型:捕虫用袋の入り口に生えている感覚毛に触れると弁が内側に開き、虫を

       吸い込み、弁を閉じて出られなくします。タヌキモなど

 

【食虫植物の概要】

虫を捕らえる植物は多くいますが、食虫植物は昆虫などを葉で誘引、捕獲、消化して吸収します。非食虫植物は昆虫などを誘引、捕獲、共生している「バクテリア」よって分解された養分を吸収します。食虫植物は消化機能がありますが、非食虫植物には消化機能がありません。

世界中に分布する食虫植物ですが、自生地の多くは貧栄養な土地で、栄養素が不足しがちな土地に生息しています。他の植物が生えていないような場所で生息しています。

このような貧栄養な土地では、植物は光合成をおこなうことがむずかしいですが、食虫植物は自ら光合成をおこなって栄養を得ています。

食虫植物が自生する土地では、土壌中のチッソ、リン、ミネラルなどの栄養素がすくなく、土に足りない栄養分を、昆虫などからタンパク質を得ることで、植物に必要な成分(チッソ)を得て、光合成量、クロロフィル合成量を増やしています。

食虫植物は、他の植物と戦うことなく生きていけるように進化したと考えられます。足りない栄養を昆虫から得るために、葉が極端に進化して、植物にとって大切な根は貧弱になり、栄養分を葉から吸収し、水を根から吸収するように進化したと思われます。

葉を動かして捕まえる運動エネルギーを考えると、マイナスに進化したうように思いますが、結果、競争相手がいない場所で、子孫を残し生育しているのだから、正解なのでしょう。

 

まとめ

気になるのは食虫植物のウンチです。消化液やバクテリアにより分解された物質は葉から吸収して栄養としますが、外骨格の物質は分解でできず、残骸は残ります。それがウンチなのでしょうか?

樹木医師のピーマンに毒がある!!植物のアルカノイド

 

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はじめに

昔、ピーマンはアルカノイドという毒を含んでいて、野生の動物は食べないと聞きましたが、人間には毒に耐性があり食べらるようです。

ピーマンに含まれる「クェルシトリン」がピーマンの苦味成分であることが解明されています。クェルシトリンは、フラボノイドの一種ですが、フラボノイドは天然に存在する有機化合物群で、クマル酸COAとマロニルCOAが重合してできるカルコンから発生する植物二次代謝物、この物質が、ポリフェノールです。二次代謝産物は植物の感染防御やその他種間の防除に重要な役割を果たしている場合が多いです。

 

葉の硬化やトゲ、剛毛などによる物理的防御。アルカノイドやフェノール類などの毒物の生産による科学的防御。植物が一定の代価(栄養物質や密の分泌)を払ってアリを雇い、植食者を追い払わせる、生物的防御などの植物は植食性昆虫に対する単一もしくは複合的な防衛手段を備えています。

植物は、動物や昆虫から食害をうけないために、進化の過程でさまざまな物質を獲得してきました。

 

ピロリジジンアルカノイド

ピロリジジンを基本骨格とするアルカノイドです。「ムラサキ科」「キク科」「ラン科」「マメ科」などの一部の植物に含まれています。600種以上の種類があります。その一部にはとても強い毒性があり、肝障害の原因となることが知られています。人では確認されておりませんが、動物実験では発がん性があるものもあることが報告されています。

農林水産省による実態調査の結果から、以下の食品に含まれる場合があることが報告されています。

・キク科やムラサキ科等の植物の一部(例:フキ、ツワブキ、バターバー、コンフリーなど)

ハーブティー等の茶類やサラダミックスなど

・はちみつ、花粉荷(ビーポーレン)などのミツバチ生産物

また、飼料がピロリジジンアルカノイド類に汚染されていた場合、乳や卵からも極めて低い濃度で検出される場合が報告されています。

 

ピロリジジンアルカノイド類を含む植物が雑草として農地や園地に侵入し、食用の植物と間違って収穫されたり、食用の植物に混じって収穫されたりするために、食品に含まれることがあります。つばき科つばき属のチャノキに、ピロリジジンアルカノイド類が含まれるという報告はありません。

キク科のアザミ属やムラサキ科のエキウム属など、ミツバチが蜜源として好む植物にもピロリジジンアルカノイド類を含むものがあることが知られています。ミツバチが、そのような植物から花蜜や花粉を集めてしまうことがあるからです。

 

2015年に、ピロリジジンアルカノイド類について、ラットが最も感受性の高い動物種で、肝臓が最も感受性の高い臓器であると報告しています。また、人も、同様にピロリジジンアルカノイド類に感受性が高いとしています。

健康に影響をあるかどうかは、食品に含まれるピロリジジンアルカノイド類とその毒性の種類や強さ、その含有濃度、食品の摂取量や頻度によります。なお、日本国内で食品中のピロリジジンアルカノイド類による健康被害は、これまで報告されていません。

 

「食品中のピロリジジンアルカノイド類に関するQ&A:農林水産省農林水産省のホームページを引用文献としました。

 

 

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アルカノイド

窒素原子を含み、ほとんどの場合塩基性を示す天然由来の有機化合物の総称です。アルカノイドは、微生物、真菌、植物、両生類などの動物を含む非常にさまざまな生物によって生産されます。多くのアルカノイドは他の生物に対して有毒で、薬理作用を示し、医薬や娯楽のための麻薬としてや、幻覚儀式において使用されます。

 

生薬をはじめ、アルカノイド含有植物の医学的使用には長い歴史があり、ゆえに、19世紀に最初のアルカノイドが単離された時、ただちに臨床診療における応用が見出され、多くのアルカノイドはいまだに医薬品として、利用されています。

 

・アジュマリン:抵不整脈

・アトロピン、スコポラミン、ヒオスシアミン:抗コリン

・ビンブラスチン、ビンクリスチン:抗腫瘍

・ビンカミン:血管拡張、高血圧症治療

コデイン:鎮咳去痰薬

・コカイン:麻酔薬

・コルヒチン:痛風の治療薬

モルヒネ:鎮痛

・レセルピン:高血圧治療

・ツボクラリン:筋弛暖

・フィゾスチグミン:アセチルコリンエステラーゼ阻害剤

キニジン:坑不整脈

キニーネ:解熱、抗マラリア

・エチメン:抗原虫薬

・麦角アルカノイド:アドレナリン作動薬、血管拡張、高血圧治療

 

アルカノイドの例』

・アコニチン:トリカブトに含まれる猛毒成分

・アトロピン:ベラドンナなどのナス科植物に含まれる猛毒成分。パーキンソン病、サ

       リン、VXガス中毒の治療に使われる

・アリストロキア酸:ウマノスズクサ類に含まれる

・アレコリン:ビンロウに含まれる。興奮、刺激、食欲の抑制作用あり

エフェドリン:麻黄に含まれる。鎮咳効果あり

・カフェイン:コーヒー豆、緑茶、紅茶、カカオに含まれる。中枢神経興奮作用あり

キニーネ:キナの皮に含まれる。マラニアの特効薬として使われる

・クラーレ:アマゾンで矢毒としつかわれていた

・コカイン:コカから抽出。中枢神経興奮作用あり

・コルヒチン:痛風の特効薬

・シロシビン:シビレタケ属、ヒカゲタケ属に含まれる。成分

・スコポラミン:ナス科ハシリドコロなどに含まれる成分。交感神経制御。主に乗り物

 酔い止め薬として使われる

・スワインソニンアメリカホドイモの莢に含まれる成分

・ストリキニーネ:マチンに含まれる成分

ソラニン:ジャガイモの芽や皮に含まれる

・タキシン:イチイの果肉を除く部分に含まれる

・テオフィリン:利尿薬、気管支喘息治療薬

・テオブロミン:カカオに含まれる成分

テトロドトキシン:フグなどが持つ猛毒成分

・トマチン:トマトの花、葉、茎、末塾果実に含まれる。トマトの害虫忌避成分。人体

 へは腹痛下痢等の症状

ドーパミン:覚醒アミン

・ニコチン:タバコ草に含まれる

・ビカンアルカロイドニチニチソウに含まれる。10種以上のアルカノイドの総称。ビ

 ンクリスチン、ビンブラスチンなどには細胞分裂阻害作用があり抗がん剤として用い

 られる

・ベルベリン:キンポウゲ科オウレン、ミカン科キハダの成分。止瀉薬として使われる

モルヒネ:アヘンやり抽出されるオピオイド。中枢神経制御、鎮痛効果あり

・リコリン:ヒガンバナ科の植物に含まれる毒、ヒガンバナ自身はガランタミンも含有

・サマンダリン:主にイモリ科のファイアサラマンダーの皮脂腺に含まれる

アルカロイド出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』を引用しました。

 

まとめ

人間は植物の二次代謝物を古来より活用してきました。狩りには植物から抽出した毒を塗った毒矢を利用し、病気の際は細菌を殺す薬効のある植物を煎じて飲んだりしてきました。

秦の始皇帝が不老不死の薬を東洋に求めたという話がありますが、一説では紀州にある天台烏薬という木だという伝説があります。

昔から植物には神が宿るなど、不思議な力があるとされてきました。まだまだ解明されてないことが多くあります。もしかしたら、植物に不老不死の物質があるかもしれませんね。

 
papibo.hatenablog.com

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樹木医師のツバメの身体能力に感動!!

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爺さんの家の軒下。ツバメが今年もきました。近づくと逃げてしまいます。わたしの携帯ではうまく撮れません。

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暗くなってチャレンジしましたが、近づくと逃げてしまいます。親ツバメが警戒しています。かわいそうなことをしました。

 

はじめに

私が住む田舎では、古くから軒下などにツバメが巣をつくることを縁起がよいとされています。それは、ツバメがハエ、ガ、ハチ、アブ、羽アリなどをエサとして食べてくれる益虫として、古くから巣をつくるのを歓迎し、ツバメを大切に扱っていたのだとおまいます。正直、糞は困りますが、 子供のツバメが電線に止まれるようになり、親鳥からエサをもらう様子を毎年見ては癒され、巣立っていく姿を毎年楽しみにしています。

子供のころ、爺さんがツバメが低く飛ぶと雨が降って来るとよく言っていましたが、この時期になると、爺さんを思い出します。

 

日本は、昆虫などのエサが豊富でツバメの繁殖の条件がよく、春先に日本に渡ってきます。お驚くのは、去年の巣を憶えて、その近くにほとんどのツバメが戻ってくるそうです。去年の巣に戻ってくる傾向が確認されていて、巣が残っていたら、また利用するみたいです。驚きます。

日本では繁殖したツバメは秋になると昆虫が少なくなり、エサを求めて、台湾を経由してフィリピン、マレーシアで越冬することが知られています。ツバメは南国からやって来る渡り鳥です。とは言っても、日本から台湾、フィリピンまで距離は2000~3000㎞もあります。

春先に民家の軒先などに巣をつくり子供を生み育て、夏の終わり頃に、暖かい場所に旅っていきます。昼間、太陽を目しるしに一日300㎞以上移動すると言われています。東京、名古屋間が260㎞ですから、驚きます。

ツバメのエサはハエ、ガ、ハチ、アブ、羽アリなど、空を飛ぶ虫をすばやく捕まえてエサとします。

雨が降りそうな天気になると水蒸気がを多く含みむ雲や空気が多くなり、湿度が高くなります。するとエサとなる虫たちは羽や体が湿って重くなり、あまり高く飛べなくなります。必然的にツバメもそれを狙って低く飛ぶことになります。

驚くのが、ツバメのスピードです、平均時速40~50㎞の速度らしいです。さらに、本気をだすと最大速度は時速200㎞だそうです。

 

まとめ

ツバメが低く飛ぶと雨になることは、爺さんは昔からの経験で知っていたのでしょうね。爺さんにが驚き、ツバメの身体能力に驚き。今年、巣立つツバメも南国に飛んで帰っていくと思うと、頭が上がらないです。また、こんなに忠実に生まれた故郷に帰ってくるツバメは家族ですね。

樹木医師の酸性雨がもたらす、アジサイや野菜への影響!!

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はじめに

アジサイの色が去年といろが変わることがありますが、やはり酸性雨が影響しているのでしょうか?

 

酸性雨

もともと、雨や雪などは、空気中の二酸化炭素や、硫化水素などの酸性物質を含む火山ガスなどを取り込んで、弱い酸性をもっていますが、人間活動による、工場や火力発電所、自動車などから出る酸性物質を、より多くの酸性を含んで、雨、雪などが地表に降ってくることを酸性雨といいます。

酸性雨は河川や湖、池を酸性化して魚を死なせるなど、生態系へ多くの影響をおよぼします。長年にわたり降り続けると森林の木は衰弱し、、木を枯らすこともありあす。

 

アジサイ

アジサイを庭に植えるには、乾燥地をさけ、水気のある場所に植えこみます。アジサイのほかにガクアジサイ、ベニガク、アマチャ、ミナズキ(ノリアジサイ)、シロアジサイ、西洋アジサイ(ハイドランジア)があります。 

 西洋アジサイ(ハイドランジア)は、鉢物でよく売られていますが、苗木をアジサイと同じ環境の所へ植えると、赤、桃、紫、白など各種の花が咲き、梅雨の憂うつな気持ちをなごませてくれます。それにアジサイのように土質によって花の色が変化することもなく、楽しみも倍加します。

アジサイの花の色は、土の酸度によって変わります。土が酸性に傾くと青色、アルカリ性に傾くと赤色やピンク色が強くなります。日本は雨が多いために、アルカリ性の成分が雨で流されて、土壌が酸性に傾きやすいのです。

赤やピンク色の花は、アルカリ性消石灰苦土石灰などを土に混ぜ、中性もしくは弱アルカリ性にした後、カリ分の多い肥料を与えます。

青い花の咲く品種には、硫安や過リン酸石灰などを与えて土壌を酸性にしたり、リン酸分の多い肥料を与えます。

予防は開花期間前に、土の酸度を調整します。毎年12月ごろに、肥料ほどこします。適切な土壌には整えておきます。

 土の酸度は、リトマス紙や市販されている酸度測定機を使って測定できますが、近くに生えている雑草である程度はわかります。オオバコ、カタバミ、スギナ、カヤツリグサ、ハハコグサキイチゴ、シロアカザは酸性の土壌を好みます。

 ※赤系の色(アルカリ性)は石灰資材などで酸性を中和します。

※ブルー系の色(酸性)は酸性のピ-トモスで酸性土壌にします。

 「庭木のお医者さん/野間豊 監修」の本を引用文献としました。

 

【野菜】

日本は雨が多いのでほとんどの土は酸性土壌です。野菜も酸性土壌では良く育ちません。

『酸性土壌に特に弱い野菜』

ホウレンソウ、キャベツ、タマネギ、エンドウ、レタス

『酸性土壌に弱い野菜』

キュウリ、ナス、カボチャ、ピーマン、ネギ、ニンジン

『酸性土壌にやや弱い野菜』

ジャガイモ、スイカ、トマト、ダイコン、サトイモ

『酸性土壌にやや弱い野菜』

サツマイモ、トウモロコシ

 ※苦土石灰などの石灰資材などで酸性を中和します。1平方メールあたり一握り(100g)ほどすき込みます。

 

まとめ

これからうっとうしい梅雨時期に入ります。ふと酸性雨のことが気になり、考えてみました。最近、日本では酸性雨は報道されませんが、大陸の西側に位置する日本。私は、少し気になります。

樹木医師の実は恐ろしい、小さな巨人アカダニ!!

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コンクリートの上に赤い点がみえるのがアカダニです。体長0.5mmほどの小さな害虫で、繁殖力が強く、クモの仲間で足が8本あり、高温乾燥の環境を好みます。都会生活をしている人は、ダニといえば動物の血を吸う虫と思う人が多いでしょう。農村ではアカダニを知らない農家はいてないでしょう。

植物の汁を吸うハダニ「アカダニ」は菜食主義者で、動物の血を吸ったりはしません。農家ではこのアカダに頭を痛めています。たくさんのマダニが大きな牛馬をたおすように、微小なハダニもよってたかって、果樹の大木を衰弱させます。

以前から日本にもハダニはいたはずですが、 近年、ハダニの被害が目立ちはじめました。

植物を栄養源としている有害昆虫とハダニがいて、この両者を食べる捕食者(天敵)がいて、バランスを保っている自然界。

そこへ殺虫剤を撒くと、ハダニの天敵、テントウムシ、アザミウマ、ハナカメムシ、など多くの益虫が死んでしまいます。もともと昆虫を殺すために作り出された殺虫剤は、昆虫とは異なった生理機構をもったダニ類には効きめが弱いこともありあす。また、ハダニは同じ殺虫剤に抵抗性がつきやすいといわれます。

かりに、薬が同じように効いたとしても、ハダニは繁殖力が強く繁殖のスピードは天敵虫(益虫)の比べものにならないぐらいはやく、たちまちにして、もとの密度に回復てしまいます。一方で天敵虫(益虫)は一度打撃を受けると、なかなか勢力が戻りません。

「樹医研修用補充プリント」を引用

 

【発生時期】

越冬卵は4月にふ化し、その後11月まで不規則な発生をくり返します。

【被害】

被害は4月頃からはじまり、6月頃にはかなりの密度になります。梅雨時期は一時的に発生が抑えられますが、梅雨明けと同時に急激に増殖して被害もふえます。

葉や花に口針をさして吸汁加害します。加害部は白く色が抜け落ちます。屋内では多発すると色が退色し、葉緑素が抜けて光合成ができなくなり、植物は枯れることもあります。

「アカダニ」と呼ばれるカンザワハダニとナミハダニが植物への被害が最も被害が深刻です。これらの被害を受けると、生育が阻害され、葉は褐変して、花は小さくなり、雨の当たらない屋内では、葉が枯れることもあります。成虫は1日に数個ずつ産卵するため、長期間にわったて被害が出ます。庭木ではスギの重要害虫です。

 

【対処法・予防法】

見つけたら、テープなどに貼り付けて除去します。水弱い習性があります、水まきをすると植物から落下します。ダニの被害にあいやすい植物は、雨のあたる場所で管理、栽培するのも方法です。

薬剤の使用は、5~6月頃に、葉色の退色に気づいたら、ただちに防除作業にかかるようにします。

薬剤は発生初期であれば、テディオン乳剤の500~1000倍液かニッソランV乳剤2000~3000倍液が効果があります。また、すでに発生が進んでいる場合は、ケルセン乳剤1500倍液とかオサダン水和剤25倍液などを散布します。

多発時には7~10日ごとに数回散布を必要としますが、ただし、これら殺ダニ剤は同一薬剤の連用だけは絶対にしないように注意します。

※ハダニ(アカダニ)類は抵抗力がつきやすく同じ薬の連用は、効力がぐんと落ちます。

「樹木別でわかる病害虫全科/藤原二男 著者」を引用いました。

 

 

 

樹木医師の盆栽 人気ランキング!!

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         👑栽培のポイントも紹介します👑

はじめに

山野に生い茂る樹木を眺めていると、とても心が和んできます。さんな自然の樹木をミニチュア化して、身近に飾って楽しめるのが盆栽です。四季の風情を楽しみませんか。

👑第一獲得!!


 

【サクラの管理】

・育てやすさ:★★★★

春から秋までは日当たり、風通しのよいところに置き、冬は寒風のあたらないところに移しましょう。肥料は4月~10月に、真夏を除いて各月1回施します。花芽は新梢に、6月下旬~7月中旬につくられます。のび太枝にはつきません。11月から2月に整姿します。

【ゴヨウマツの管理】

・育てやすさ:★★★★★

日陰を嫌うので、1年を通じて日当たり、風通しの良いが場所に置きます。肥料は3月中旬~5月、9月~11月の各1回施します。新芽が1ヶ所から数本出てきたら、4月下旬に強い芽をかき取り、弱い芽2~3本にしておきます。剪定は2月中旬~3月中旬と9月~11月が適期です。

【ウメの管理】

・育てやすさ:★★★

春から秋までは日当たりと風通しのよいところ、冬は鉢中が凍らないところ。正月に室内で咲かせたものは、芽が動き出さないように、花後早めに軒下などに移動します。水やりは、表面が乾いたら、たっぷりと与えます。肥料切れを起こさないように、3月~10月まで、梅雨期を除き毎月一回施します。花が終わったら、花柄を摘み取り、枝を切り詰めます。伸びすぎる新梢は、6月に先端部の芽をを指で潰しておきます。6月以降に枝を切ると、花芽がつかなくなります。枝元に不定芽がよく出ます。見つけしだいかき取っておきます。

👑第二獲得!!


 

 【スイレンボクの管理】

・育てやすさ:★★★★

春から秋までは日当たり、風通しのよいところに置き、冬は寒風のあたらないところに移しましょう。寒さに弱いので、冬の霜に注意が必要です。水やりは、表面が乾いたら、たっぷりと与えます。4月~11月頃の花期に有機性の固形肥料などを少量施ます。花が咲き終わったら、短く切り戻します新しく伸びた枝にまた花芽をつけて花を咲かせます。4月~11月まで数回行うとそのあいだ長く花を楽しむことができます。

👑第三獲得!!


 

 【ウメの管理】

・育てやすさ:★★★

春から秋までは日当たりと風通しのよいところ、冬は鉢中が凍らないところ。正月に室内で咲かせたものは、芽が動き出さないように、花後早めに軒下などに移動します。水やりは、表面が乾いたら、たっぷりと与えます。肥料切れを起こさないように、3月~10月まで、梅雨期を除き毎月一回施します。花が終わったら、花柄を摘み取り、枝を切り詰めます。伸びすぎる新梢は、6月に先端部の芽をを指で潰しておきます。6月以降に枝を切ると、花芽がつかなくなります。枝元に不定芽がよく出ます。見つけしだいかき取っておきます。1~2年に1回、芽がほころび始める2月中旬~3月に行ないます。開花中の木は花後に植え替えます。用土は赤玉土8に砂2です。

👑第四獲得!!


 

【ゴヨウマツの管理】

・育てやすさ:★★★★★

日陰を嫌うので、1年を通じて日当たり、風通しの良いが場所に置きます。肥料は3月中旬~5月、9月~11月の各1回施します。新芽が1ヶ所から数本出てきたら、4月下旬に強い芽をかき取り、弱い芽2~3本にしておきます。剪定は2月中旬~3月中旬と9月~11月が適期です。植え替えは、2~5年に1回、芽が動き始める前の3月中旬~4月中旬か、新梢が固まる8月中旬~9月下旬に行ないます。

👑第五獲得!!


 

【コケの管理】

・育てやすさ:★★★★★

日陰から半日陰を好み、乾燥や寒さに強いコケですが、蒸れには弱いので風通しの良い、明るい日陰で管理します。表面が乾燥したら霧吹き等で冠水します。室内では元気に育たないので、2~3日室内で楽しんだら度とに出して外の風にあてましょう。 

👑第六獲得!!


 

【ゴヨウマツの管理】

・育てやすさ:★★★★★

日陰を嫌うので、1年を通じて日当たり、風通しの良いが場所に置きます。肥料は3月中旬~5月、9月~11月の各1回施します。新芽が1ヶ所から数本出てきたら、4月下旬に強い芽をかき取り、弱い芽2~3本にしておきます。剪定は2月中旬~3月中旬と9月~11月が適期です。植え替えは、2~5年に1回、芽が動き始める前の3月中旬~4月中旬か、新梢が固まる8月中旬~9月下旬に行ないます。

👑第七獲得!!


 

【リンゴの管理】

・育てやすさ:★★★

春と秋は日当たり、風通しの良いところ、夏は葉焼けを起こさないように半日陰に置きます。冬は寒風が当たらず、鉢中が凍らないところに保護しましょう。鉢の表土が乾いたら、たっぷりと与えます。開花から結実期はよく吸水します。開花から結実期までは、施肥を控えます。この間に肥料を施すと、落果の原因になります。短枝の先端に花を咲かせるので、短枝を育てましょう。元気のよい新梢は6月に2、3本残し、ほかは2,3節を残して先を切り取ります。

👑第八獲得!!


 

【ウメの管理】

・育てやすさ:★★★

春から秋までは日当たりと風通しのよいところ、冬は鉢中が凍らないところ。正月に室内で咲かせたものは、芽が動き出さないように、花後早めに軒下などに移動します。水やりは、表面が乾いたら、たっぷりと与えます。肥料切れを起こさないように、3月~10月まで、梅雨期を除き毎月一回施します。花が終わったら、花柄を摘み取り、枝を切り詰めます。伸びすぎる新梢は、6月に先端部の芽をを指で潰しておきます。6月以降に枝を切ると、花芽がつかなくなります。枝元に不定芽がよく出ます。見つけしだいかき取っておきます。1~2年に1回、芽がほころび始める2月中旬~3月に行ないます。開花中の木は花後に植え替えます。用土は赤玉土8に砂2です。

👑第九獲得!!

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【ゴヨウマツの管理】
・育てやすさ:★★★★★

日陰を嫌うので、1年を通じて日当たり、風通しの良いが場所に置きます。肥料は3月中旬~5月、9月~11月の各1回施します。新芽が1ヶ所から数本出てきたら、4月下旬に強い芽をかき取り、弱い芽2~3本にしておきます。剪定は2月中旬~3月中旬と9月~11月が適期です。植え替えは、2~5年に1回、芽が動き始める前の3月中旬~4月中旬か、新梢が固まる8月中旬~9月下旬に行ないます。

👑第十獲得!!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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 【ゴヨウマツの管理】
・育てやすさ:★★★★★

日陰を嫌うので、1年を通じて日当たり、風通しの良いが場所に置きます。肥料は3月中旬~5月、9月~11月の各1回施します。新芽が1ヶ所から数本出てきたら、4月下旬に強い芽をかき取り、弱い芽2~3本にしておきます。剪定は2月中旬~3月中旬と9月~11月が適期です。植え替えは、2~5年に1回、芽が動き始める前の3月中旬~4月中旬か、新梢が固まる8月中旬~9月下旬に行ないます。

 

まとめ

盆栽の世界では、マツやシンパクなど常緑樹のものを「松柏盆栽」、モミジやケヤキのように四季折々に葉姿を変えるものを「雑木(葉もの)盆栽」、ウメやサツキのように花がきわだって美しいものを「花もの盆栽」、ウメモドキやマユミのように実をつけた姿を楽しむものを「実もの盆栽」、草類を主にしたものを「草もの盆栽」です。盆栽に興味がある方は、色々な盆栽にチャレンジしてもいいかもしれませんね。

ランキングのなかで人気があるゴヨウマツは、はじめて、盆栽を始める方にはピッタリの人気盆栽です。基本的に水やりの管理をしていれば枯れることなく一年中楽しめます。

樹木医師の植物の植食性昆虫への防衛手段!!

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はじめに

昔、植物に音楽を聞かせて育てると成長すると聞いたことがあります。また、植物は二酸化炭素と水と太陽からの光エネルギーから有機物と酸素を作っていますが、植物は排泄物や老廃物を液胞に蓄積する。高等植物は老廃物を葉に集めて枯れ葉として廃棄するなど聞いたことがあります。よく考えるとそれはそうですよね。植物は生きているのです。ただそこに生息しているだけではないのです。

 

森林は、多くの植物種の存在とともに、樹木の葉、枝、幹、根の圧倒的な現在量にあります。とりわけ植食性昆虫にとっては森林は植物の宝庫であり、多種多様な昆虫の存在を可能にしています。

 

植物の葉、幹、枝、根、花、果実、種子など、生き物にとって多くの植物資源が存在する、環境にもかかわらず、なぜ森林は虫であふれることなく、緑に保たれているのでしょう。もちろん食う、食われる関係の食物連鎖がは間違いなくあります。それだけでしょうか、葉はいつでも豊富にあるように感じられますが、季節的に変化します。いつ葉が出て、いつ葉が展開するのか、昆虫とってはいつでもそこにある資源ではないのかもしれません。花や果実、種子を利用する昆虫とっては着花量、結実量は年によって大きく変動して決して安定的な資源ではないのかもしれません。

 

近年の研究で、植物は黙って植食性昆虫に食べられるだけではないということが分かってきています。葉の硬化やトゲ、剛毛などによる物理的防御。アルカノイドやフェノール類などの毒物の生産による科学的防御。植物が一定の代価(栄養物質や密の分泌)を払ってアリを雇い、植食者を追い払わせる、生物的防御などの植物は植食性昆虫に対する単一もしくは複合的な防衛手段を備えています。

 

植物は一度根は張ると、害虫や病原菌が飛んできても逃げれません。だからといって植物はジッと我慢しているだけではなく、自己防衛の武器をもち、敵から身を守っています。それが抗菌性物質であり、殺虫、忌避物質であり、発芽、成長阻害物質です。これらの生物活性物質は生態系をコントロールする要因の一つでこれを「アレロパシー」他感物質と呼ばれています。ある植物は地下茎からポリアセチレン化合物である他感物質(シスーデヒドロマトリカリアエステル)を分泌し、他の植物の発芽、成長を抑え繁殖します。また他感物質は外から根を伸ばしてくる侵入者を抑えるだけではなく、自分のテリトリーを広げるためのいわば、積極的な武器といえます。

 

ドウダンツツジはケイヒ酸誘導体の抗菌性成分を含んでいます。同じツツジ科のサツキやツツジに比べて病原菌による病斑がほとんどみられません。植物は抗菌性物質を体内に蓄え、病原菌から身を守ります。クマザサには酸類、フェノール類などの抗菌性物質が含まれていて、笹の葉寿司やちまきに使われ、ヒバやヒノキに含まれる、ヒノキチオールは広範な細菌、カビに対して強い抗菌作用があり腐りにくく、家や用材として古くから使われています。

 

植物は害虫に対して多様な生物活性物質をつかい身の安全を守っています。それらは摂食阻害物質、忌避物質、殺虫物質などですが、驚くのは外敵の攻撃を仲間に知らせる、情報伝達物質の存在が近年明らかになってきています。テンマケムシで食害されたヤナギの葉でケムシを飼育すると、ケムシの生育が悪くなります。これはヤナギがケムシの嫌がるポリフェノールを摂食阻害物質としてつくりだしたものです。ところが被害木に隣接するヤナギの葉も同様にポリフェノールを摂食阻害物質がつくりだされています。被害木から隣接木に敵の攻撃を知らせる警告物質が放出され、それを受けてつくりだされたと考えられます。このような、警告物質は情報伝達物質と呼ばれています。

 

マイマイガ幼虫に食害されたシラカバの葉では摂食阻害物質フェノール配糖体が増加します。この化合物は若い幼虫を死に至らせます。摂食阻害物質としてよく知られているのが、タンニンやアルカロイドです。いずれも渋みや苦みがあり虫は苦手で、この含量が高い樹木は虫に食害を受けにくいことになります。他にも、野菜の害虫ハスモンヨトウガ幼虫に対するテルペン、シロモジオール類や、ニレキクイムシに対してクルミ樹皮および根に含まれる、キノン化合物ユグロンなどが知られています。スギもスギカミキリによって害を受けますが、忌避物質を出すといわれています。また、広く分布している低木のイボタ。この葉に含まれるオレウロペンというフェノール性物質は、活性化すると強力なタンパク質変性作用を発揮します。これによって昆虫の食害から身を守っています。

 

古くから害虫駆除に使われてきたデリスの根に含まれるロテノイドがよく知られています。合成農薬が出まわる以前にはロテノイドはタバコのニコチン、殺虫菊のピレスノイドなど天然殺虫成分として使われてきました。森林植物がつくりだす生物活性物質には薬理作用、抗酸化作用、消臭作用、快適性増進作用などにかかるものがあり、そのなかには、精油、樹脂などとして植物からとりだされた医薬、殺虫剤、香料、抗菌剤などとして古くから利用されています。

 

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まとめ

 「森林保護学/鈴木和夫 編著」の本を引用しました。植物が生きていることを再確認させられました。面白いのでよければ手にとって読んでください。

 

 

 

papibo.hatenablog.com

 

樹木医師の紅葉は秋だけではないいんです、春にも紅葉はします!

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😊春に新緑は地下に貯えられていた養分が早春になって気温の上昇に促され、樹液が上昇することによって新芽が開きます。

 

😊新緑とはいっても一色ではなく、淡緑、中緑、深緑、草色、萌黄(もえぎ)色、オリーブ色、松葉色、淡紅色というように、緑色系のほかに紅色や褐色の色素も含まれます。

 

😊新緑時に葉が淡紅に変るものには種々のカエデ類をはじめ、カナメモチ、リンショウバイ、ヤマザクラナンテンドウダンツツジなどが知られています。淡褐色になるのは、シイ、カシ、クヌギ、クスなどに見られます。

 

🙍イロハモミジも新しい葉は赤いですね。

 

😁詳しく説明します。

 

😁秋に紅葉する樹種はかなり多いです。日本のように南北に長く、山岳の多い地帯では気温の変化によって美しい紅葉が見られます。気温の急激な変化のあった年は美しい紅葉は見られず、落葉もスムーズにいかなくなります。

 

😁秋の初めから順調に気温が下降した年には、モミジの彩りがあざやかに現れますが、寒暖ならぬうちに突然寒冷ににおそわれた年は葉の離層ができ上がっていないため、葉は枝に付いたまま冷害を受け、褐変して紅葉をするチャンスを失ってしまいます。こうした悪い環境下でも木と木の間、大木の木陰などで生えている落葉樹は直接寒冷にさらされないために美しく紅葉をすることがおおいです。

 

 😁落葉性の樹木の花柄には秋になると離層というコルク質の組織ができて糖分などが葉から茎へ移動するのをさまたげる作用をします。葉の柵状組織には多くの葉緑体という緑の小粒がつまっており、葉が紅葉しはじめると、細胞内の葉緑体は緑が失せて黄味を増し、紅葉という生理現象が起ってきます。

 

😁日光に紫外線が多く、温度が下降すると葉緑体につくきものの光合成反応が鈍くなり、代わって細胞液はしだいに赤味を増してきます。この赤い組織はアントシアン系のクリサンテミンです。

 

😁イチョウのように秋に黄変や褐変するものは、キサントフィルなどを含むカルチノイドによるものです。この黄色い色素も初めは葉緑体の中に葉緑素と一緒に含まれ、春や夏に葉緑素(クロロフィル)とカルチノイドの比が8:1ぐらいなので緑色に見えますが、秋に入ってクロロフィルの合成が鈍くなり、分解が始まるにつれて今度はカロチノイドの黄色が表面に出て黄色化します。

 

😁カロチノイドも元は糖分でですが、それが分解され、呼吸系に入ってゆくまでの段階で酢酸分子ができ、酸化や還元をくりかえして最後にカロチノイド色素が形成されます。ニレやイタヤカエデも同じです。

 

😁秋になると葉が褐色に変わるブナやケヤキなどの場合はアントシアン色素の代わりに多量のタンニン系の物質がでてくるからです。褐色する場合も初期には黄色のカロチノイドもかなり残っているため、同じ褐葉でも一色ではなく、いろいろの段階が見られます。この場合のタンニン系物質というのは本来は無色のカテコール類やクロロゲン酸などフェノール物質が葉の老化に伴って酸化重合したもので、化学的にはアントシアンとごく近縁の物質であり、ブドウ糖や蔗糖と源を同じくしています。それが最終段階に近づいた所で赤い色素と褐色の色素にとに分かれるとされています。

 

😁以上が秋の紅葉の仕組みです。

 

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😁紅葉の現象は春から初夏にも見られます。ナンテン、カナメモチ、ヤマザクラなどの新葉がそうです。紅葉がひきを越す色素はアントシアン系のクリサンテミンで、なぜ春にも紅葉するかというと、若い葉の細胞では緑色のクロロフィルを作る仕組みは未だできておらず、茎のほうからは糖などの栄養分が盛んに送り込まれるため、比較的できやすい赤い色素が作られ葉は紅に染まることになります。

 

🙍だから、レッドロビンの新葉は赤いのですね。

 

😁また、この色素は波長の短い光をよく吸収するため、結果的に若葉が受けやすい紫外線の被害を(葉がやけること)を事前に防ぐ効果もあります。

 

まとめ

昔、購入した本を読み返すととても勉強になりました。『植木園芸ハンドブック/安田勲著』を引用文献とさせてもらいました。

 

樹木医師の減農薬とコンパニオンプランツ

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はじめに

日本は食糧自給が低くい国ですが、面積当たりの農薬使用量は世界でも多く使用しています。

【減農薬の必要性】

農薬は使用者への悪影響を与え、作物中で残留、環境中の多くの生物に対する直接的な影響、目的以外の生物を殺すなどの問題が指摘されています。

同じ農薬をたびたび使っているとその農薬が効かないことがあります。これを抵抗性や耐性と呼びます。また、畑の害虫を捕食する益虫は抵抗性がつくのに時間がかかると言われています。害虫を殺す目的で殺虫剤を散布したら、害虫は生き残り害虫の天敵だけが死んでしまうことがよくあります。

 

虫が植物を食べ、その虫を天敵が食べるといった関係を食物連鎖といいます。食うものと食われるものの関係はとても複雑で、天敵も他の天敵の攻撃を受けるなど、生態系は単純ではありません。「カマキリ」は「ヨトウムシ類」や「モンシロチョウの幼虫」などを食べます。「カエル」は「ハスモンヨトウ」などを食べます。「クモ」はさまざまな昆虫を食べます。

天敵がいなくなったとすると、害虫が増えて、強めの農薬を散布することになります。農薬の効かない害虫を出さない、害虫の天敵を殺さないためには農薬の使用をなるべく減らす必要があります。

 

【天敵の種類】

天敵は病気をおこす天敵微生物、害虫の身体に寄生する寄生性天敵、害虫を捕らえて食べる捕食天敵がいます。

・天敵微生物:(例)ヨトウムシの幼虫は緑きょう病菌に寄生されます。

・寄生性天敵(例)モンシロチョウの幼虫に寄生する寄生蜂(アオムシサムライコマユバチ)

        オンシツコナジラミに寄生する寄生蜂(オンシツツヤコバチ)

植木屋の知恵袋

寄生蜂はアブラムシやコナジラミなどに卵を産み付けます。昆虫の内臓や肉を内側から食べて成長します。そして、昆虫の外皮を利用して内側で蛹になります。

この昆虫の外皮をかぶった蛹を「マミー」といいます。

 

・捕食天敵:アザミウマの天敵、ヒメハナカメムシ

      アブラムシの天敵、クサカゲロウ

      イモムシの天敵、アマガエル

      コナガの天敵、ウズキコモリグモ

      コナガの天敵、ゴミムシの幼虫

      コナガの幼虫の天敵、ハエトリグモ

      モンシロチョウの幼虫の天敵、アシナガバチ

      アブラムシの天敵、ナナホシテントウムシ

植木屋の知恵袋

クモやヤモリはゴキブリ、ダニ、ハエ等を捕食します。トンボ、ゲジはカを捕食します。私たちからしたら益虫ですね。

 

コンパニオンプランツ(共栄植物)】

植物どうしを一緒に植え、植物が他の植物に利益を与える場合、その植物を「コンパニオンプランツ(共栄植物)」といいます。組み合わせにより、病害虫や雑草の発生を抑制したり、土を肥沃にして植物の生産を高める働きが確認されています。

 

『おとり作用の利用』

コマツナやハクサイなどの根にコブを作る根こぶ病に対して、根こぶ病に抵抗性があるダイコンを利用します。作物の作付け前にダイコンを栽培すると、根こぶ病の被害を軽減できます。

 『拮抗作用の利用』

ネギの仲間と野菜類を一緒に植える場合、ニンニク、ラッキョウ、ネギとキュウリやニガウリを混植して、つる割病を予防します。またニンニクやラッキョウをナスやトマトを混植して、青枯病や苗立ち枯れ病を予防します。

病気を予防するのは、ネギ類の根の表面に生息する微生物が生産する抗生物質や、ネギ類が出す抗菌物質の作成だといわれています。

『天敵の誘引作用の利用』

ハーブの一種ボリジは、ミツバチや寄生性天敵を呼ぶ植物として確認されています。イチゴと一緒に植えておくと、天敵を読んでアブラムシの発生を抑制してくれます。

ボリジがアブラムシに加害されると自分が攻撃されているというSOS物質を出し、天敵にアブラムシがいることを知らせるためと考えらています。

『忌避作用の利用』

キャベツまたはブロッコリーと一緒にトマトを植えると、キャベツ、ブロッコリーの害虫であるウワバの産卵を抑制できます。

『拮抗作用の利用』

ダイコンやスイセン等の作付けの前にマリゴールドを作付けすると、センチュウがマリゴールドの根に侵入します。侵入したセンチュウは生育や増殖ができなくなるといわれています。センチュウに効く殺虫成分は、つぼみに多く含まれるとして、花が咲いてつぼみがたくさんできたころにすき込みます。

『バンカープランツの利用』

ナスやピーマン畑の周囲に、ソルゴーやデントコーンなど背が高い植物を配置し、そくに発生する天敵に住みかとエサを提供します。ソルゴーやデントコーンに発生したアブラムシは天敵のエサになりますが、ナスは加害しません。この場合のソルゴーやデントコーンをバンカープランツと呼びます。

『害虫にエサを見えなくする』

キャベツやブロッコリーの隙間に、クローバーを混植すると、モンシロチョウ等の害虫が少なくなります。

ネギ、オクラやコンニャクの畝間にマルチ大麦をまいておくと、アザミウマやアブラムシが自分のエサ植物を見つけることができず、被害を軽減できます。

植木屋の知恵袋

植物は襲いかかる害虫に対して多様な生物活性物質を駆使して身の安全を守っています。それらは摂食阻害物質、忌避物質、殺虫物質などがあります。

テンマケムシで食害されたヤナギの葉でケムシを飼育するとケムシの生育が悪くなります。これはヤナギがケムシの嫌がるポリフェノールを摂食阻害物質としてつくりだすからです。また、被害木から隣接するヤナギに敵の襲来を知らせる警告物質を放出し、それを受けて隣接木も摂食阻害物質をつくるのが確認されています。

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まとめ

ヨーロッパやアメリカでは農薬を使用に対する制限が日本より厳しいという傾向があるらしいです。家庭菜園は無農薬で作りたいむのです

野菜・草花・果樹・庭木の害虫がわかる本/根元久を引用させてもらいました。基本的に農薬に頼らずに育てるが基本になっている本です。とても分かりやすく、ためになる本です。天敵利用のはなしも面白いです。
 


 

 

 

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天敵利用のはなし [ 根本久 ]
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樹木医師の刈りにくい場所の草刈、背の高い剪定は「ニシガキのL型バリカン」に限る!!

L型バリカン

はじめ

このL型バリカンは引張るだけ効率よく作業できます。水田の水キワ、道路キワ、駐車場、高い剪定に最適です。高い生垣や剪定しにくい場所など、幅広い用途に使えます。

飛散による周囲への影響が少ないので、安全に作業ができます。

 

・ギヤケース流用式

・上下刃往復式

・刈刃角度上下左右可変式

・最大切断径約7mm

・刈り幅300の「L型バリカン400」と刈り幅400の「L型バリカン500」用途によりお

 選べます。

・重量400タイプ:1.8㎏

・重量500タイプ:1.9㎏

 

L形バリカン

チップソーに比べ飛散による周囲への影響が少なく、幅広い用途に使えます。

 

 チップソーに比べ飛散による周囲への影響が少ない

 

角度が90℃変わるので草刈はもちろん生垣の剪定でも大活躍します。

 

左右に自由自在

 

ニシガキの製品は丈夫なのがうれしい。

 

上下に自由自在

 

取付条件

・下図寸法以外では取付できません。

・エンジンの排気量23~27㏄に対応しています。

M8以下のチップソー取付ボルト(またはナット)を使用している刈払機に取付できます。(その他のサイズは取付不可)    

  

取付条件

 

刃は高級刃物鋼を使用し、切れ味の良い3面研磨処理を施いています。また無電解ニッケルメッキ仕上げによりヤニやサビに強い刃になっています。

 

3面研磨加障害物の際

 

支柱周りも際まで刈れます。また壁際に擦り付けても跳ね返りが少なく安全に作業できます。


車輪付き

車輪セット(別売り)を使えば刈高を揃えることができます。また、疲労の軽減にもなり安全に作業することができます。

 

まとめ

持っている草刈機に取り付けができ、刈刃角度が自由自在にできるので、安全な姿勢で作業ができます。

私は生垣を剪定するのに使用したり、脚立が立ちにくい場所でも使用しています。作業がだんぜんに早くなりました。