樹木医師の西洋芝の作り方
はじめに
西洋芝の代表的なケンタッキーブルーグラス。西洋芝は日本芝と違い冬になっても枯れず一年中緑色をしています。そこが魅力的な西洋芝。
西洋芝のほとんどが種をまいて芝生を作ります。
洋芝の特徴を詳しく書いています。参考にしてください。
【種まき適期】
関東地方以西:秋まきの、8月頃下旬頃から10月までが種まきの適期です。
春まきは、4月中旬頃から5月下旬に可能ですが、夏越しが難しいので、
家庭の庭では、秋まきをお勧めします。
東北地方以北:5月から8月頃が適期です。
【種の入手】
園芸店、ホームセンターで西洋芝が売られています。何種類かの西洋芝の種を混合した混合種も売られています。
【まき床の準備】
・除草作業
*スギナ等は地上部を取り除いても、地下茎が残ります「非選択性(散布後すぐに
張り付け可能)」な除草剤を散布するときれいに根まで枯れます。
西洋芝は種から育てるので除草作業は完璧にします。
・整地
*レーキなどで、整地します。深さ3~5㎝程度耕して、平らにします。土の塊や石
を取り除きましょう。
・床土
*西洋芝は水はけ不良による過湿に弱い性質があります。
粘土質の土壌の場合は必ず砂や培養土などで土を改良します。砂でまき床を造成
した場合は、地表面を2~3㎝に砂と同量の土壌改資材を混合する。
・排水対策
*雨が降って芝生の上に水たまりができないように、余分な水が芝の表面を流れて
排水されるように、水の流れをよく考慮して整地します。
【種のまき方】
レーキで地表面をかき深さ約1㎝の凹凸を付けます。
種の量は、1㎡当たりケンタッキーブルーグラスで10~30gです。混合種は説明書に従います。
種をむらなく撒く方法
方向を変えて少量ずつ2往復まくと、むらができにくい。
まき終わりましたら、再びレーキで種に厚さ2~5㎝土、砂をかぶせます。
床土を水を通す、農業用不織布で覆います。地表面の保温、雨による種の流失、鳥などの被害の防止。発芽を促進するために非常に重要です。風でめくれない様に数ヶ所、竹串で止めましょう。最後にしっかりと水を散布します。
【種まき後の管理】
発芽は約2週間。地表面が乾かないように、毎日十分に水やりをします。暑い日が続くようでしたら、一日数回水やりをおこないます。
発芽後、苗が1㎝程度に伸びたら、覆ていた不織布外します。苗が2~3㎝になるまでは、床に入らないようにします。
芝が5㎝まで伸びたら、1回目の刈込を行います。刈り高3㎝。また化成肥料(n・p・k=10・10・10)などを1㎡当たり30g程度施します。
芝が5㎝まで伸びると刈り高3㎝でまた刈り込みます。伸びたら随時刈り込を行います。
まとめ
私は京都では修業している時、数回洋芝の種まきを経験しました。とても手間がかかり、大変ですが発芽して、洋芝独特の優しい、柔らかな芽。芝生になってい様子は日本芝と違ってそれは美しかったです。
私の芝の先生です。