樹木医師がおススメする、「目で見る庭のロープワーク」の本が役に立つ
はじめに
植木屋の基本「男結び」今では目を閉じても結ぶことが可能ですが。先輩から教わった時はチンプンカンプン。染縄を家に持って帰り、何度も練習したものです。
「庭のロープワーク」すごく奥が深い世界です。
先人が生み出した幅広い庭の美を紹介している「庭のロープワーク」
これから、造園家を目指す方に是非とも手に取り読んでもらい本です。とても勉強になります。
庭以外でも役に立つ結び方が多数載っていますので、生きていくうえでも役に立ちます。
【本結び】
ロープとロープをつなぎ方が載っています。万が一ロープが切れた時、ロープの長さが足りない時、同じ太さの紐を結びます。
【ひばり結び】
この結びは、力を加えるほど結びはよく締まり、加わっている力をなくすと結びが緩み、すぐ解けます。工事現場などでよく使われます。
【てぐす結び】
魚釣りのてぐす糸の結びです。細いロープ、ビニールひもなどは結び目が滑り抜けやすいものです。このようなロープ、ビニールひも、水糸などをつなぐときに用います。また、太さの違うロープのつなぎにも利用できます。
【もやい結び】
ロープの先に輪を作る方法にはいろいろありますが、この結びはその中でも特に安全で結びやすいものです。人命救助で、人の体に巻きつけたりするときにも使います。
【こしかけ結び】
和を作るときに用います。ロープは二重使いとしていますので丈夫です。高い所の枝切り作業の命綱としたり、登山や人命救助では、一つの輪にこしかけ、他方を体に回して使います。
【クラウン・ノット】
一時的に撚ったロープの端を止めておくのに用います。この結び方は、飾り結びなどに応用できます。
【縦しばり】
ロープのの保存法の一つです。一般には、コイル状にして保存します。
【スパーヒッチ・うのくび結び】
工事現場のロープ柵の結び方。花壇の縁どりのように、庭のデザインとしても使われています。
*ほんの一部の結び方をあげています。
【四ツ目垣での使い方】
この章ではよく見かける、竹垣(四ツ目垣)の結び方を紹介しています。
『裏十文字綾』『裏二の字』『男結び』『裏二の字男結び』『四ツ目がらみ』など。
【建仁寺垣での扱い方】
京都の建仁寺にある竹垣(建仁寺垣)の結び方を紹介しています。
『立子ノカキツケ』『押縁とくり針』『玉縁』『玉縁の飾り結び』『五行結び』『叶結び』『四ツ組結び』など
【飾り結びいろいろ】
飾り結びは家具、調度品、服飾などの紐結びとして、現在でもよく見かけます。
『菊結び』『トンボ結び』などを紹介。
【防寒のロープワーク】
植木の防寒として、『ワラボッチ』金沢の兼六園で有名な『雪吊り』など紹介。
【根回しのロープワーク】
樹木の移植に使われるロープワーク根回し。『苗木の根巻』など紹介。
【造園工事のロープワーク】
『足場しばり』『すじかいしばり』『ステージ・ロープ』『鉢の吊り上げ』『シープ・シャンク』など紹介。
まとめ
近年では「カニクレーン」なるものがあり。‘‘石を担う事‘‘も減り‘‘三また‘‘などチェーンブロックくでの仕事も減ってきていますが。
先人たちの苦労と知恵が詰まったロープの使い方。
庭師、造園家を目指すなら、『男結』びだけでなく、『裏十文字綾』『裏二の字』『立子ノカキツケ』『飾り結び』『苗木の根巻』『雪吊り』など覚えたいものですね。
「庭のロープワーク」本が、必ず役に立ちます。