植木のお医者さんに教えてもらう

庭のお困り事、解決します。

樹木医師が教える、モミジに毛虫が付いた時の消毒の仕方

【分類】カエデ科カエデ属 落葉広葉樹 小高木~高木
【日当たり】日向~半日陰を好む
【土壌・土質】敵湿で肥沃沃な土壌を好む

 

👴(お客)庭のモミジの葉が食べられているんですが?

 

😁(私)イラガ(毛虫の名)がついていますね。幼虫は雑食性で葉を食害します。体表に毒針をまとっていますので、触れると激しい痛みを感じます。幼虫を素手で触るのはやめてください。

 

👴(お客)どの様な消毒を散布するのですか。

 

😁(私)幼虫は7~8月、8~10月に発生します。被害にあった葉は白く透けたようになり、放置していると食害が進み葉脈だけを残し、葉を丸ごと食い尽くします。秋は発生量が多いのでその被害は甚大です。
* 防除法は・ディプテレックス乳剤・スミチオン乳剤・1000倍液を散布します。

 

👴(お客)薬剤の作り方を教えてください。

 

😁(私)水1ℓは1000mlです。1000mlを1000倍で割ると1mlです。5ℓ農薬を作る場合、水5ℓにたいして薬剤を5ml入れよくかき混ぜてください。薬剤を散布する時の注意点。天気の良い風の無い日に 帽子 手袋 マスク ゴーグル等 出来ればカッパ着て散布しましょう。モミジは薬害を起こしやすい樹種なので夏の高温時は1500倍液で散布するようにしてください。

 

😁(私)‘‘イラガ‘‘は・カエデ・サクラ・シラカシ・ウメ・カキ・サルスベリ・などがにもよく発生しますので見つけたら素手で触らず消毒をさんぷしましょう。

植木屋の知恵袋
冬場樹木の幹をよく見ると小指の爪ほどの黒い筋の入ったカプセル状のマユが付着しています。見つけ次第、硬い棒のようなもので潰しましょう。極めて効果的です。
カエデ類は うどんこ病 カイガラムシ アブラムシの被害が見られます。対策は冬場に石灰硫黄合剤散布することで、うどんこ病 カイガラムシに確実に効きあり。(石灰硫黄合剤の散布はプロに任せましょう)
またテッポウムシの被害も厄介です。木の根元にオガクズがあれば木の中にカミキリムシの幼虫がいます。幹に小指の先ほどの穴が開いていますのでその穴の中に薬剤を散布して穴を塞ぎましょう。(ホームセンターに専用の殺虫剤が売っています。穴はセメントでいいです。)