植木のお医者さんに教えてもらう

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樹木医師が教える、ツバキ・サザンカに付いた毛虫の消毒の仕方

【分類】つばき科 つばき属 常緑樹 低木~高木
【開花期】10月~5月
【日当たり】半日蔭~日向
【土壌】湿度が多めな土壌を好む

*病虫害 チャドクガカイガラムシ・アブラムシ・など

 

プロの植木屋の知恵袋

つばきによくつく「チャドクガ」にはご注意ください。色々な毛虫がいますが、”植木屋泣かせナンバー1”

 

5月~9月頃にかけてチャドクガの幼虫が2~3回発生します。成、幼虫共に毒毛針をもち、皮膚かぶれをおこし激しい痒みを与えます。また風で毛針が飛散してまき散らすので広い範囲で被害がでます。見つけ次第、薬剤散布。

薬剤の種類は殺虫剤【スミチオン乳剤】か【ディプテレックス乳剤】を1000倍液に薄めて木全体に散布する。

一度チャドクガの被害がでた木は毎年チャドクガが発生しますので初期の段階で駆除が必要。またチャドクガの被害木は毛虫がいない時期にも注意がひつよう。毒毛針がしばらくの間、木の幹や葉に残るので被害をうけた木には近かないようにしましょう。放置していると葉全て食害されるケース有。

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消毒液の作り方

1000倍液1リトルの作り方

液体の農薬を希釈する場合 水1ℓは1000mlです。1000mlを1000倍で割ると1ml水1ℓに農薬1ml入れる(1ml=1㏄)

私は500mlの農薬を使用しています。ボトルのキャプには8mlと書いてありますので8ℓの水に農薬キャプ1ぱい入れます。(キャプに7ml記載の場合有)

家庭でよく少量消毒される方はスポイトが有れば便利です。

 

消毒散布の仕方

帽子・マスク・ゴーグル(無ければ大き目なサングラス)・出来ればカッパ・手袋をして。散布は暑い日中(葉の薬害防止)は避け風の無い日におこなう。

散布するにあたり周りに注意(歩行者、車、洗濯物)しておこなう。  

またしかり散布したつもりでも、なれないうちは葉の裏側によく散布できていないことがあるのでしっかり裏側も忘れず散布。

勿論天気のいい日を選ますが、今回紹介したチャドクガは1000倍で希釈した農薬がかかれば数時間で死にますので天気が何日も続かなくても大丈夫です。

 

植木屋さんのここだけの話

【ディプテレックス乳剤】はオススメです。嫌な匂いがあまりしませんし、液が透明に近いので樹木以外にもし、かかっても目立ちません。

発生時、初期段階は葉の裏側に,数十匹と集まっています。その葉を取、処分するだけで済むので、被害は大きくなりません。

その際にチャドクガの毛が飛散しないように、私は『チャッカマン』でチャドクガをあぶってから処分します。毛の飛散が抑えられます。

 

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